個人のマグネットを毎回貼り出して授業をしています。休んだ子の分も貼っています。
春。
「どうして貼るの?」「休んだ人がいたら全員達成できないじゃん。」
夏。
貼ることに対しての違和感はなくなったのか休んだ子の分はそのまま貼ってありました。
そして秋。
インフルエンザも流行りだし、休む人が増えて来ました。すると1人の子が「どうしたらこのマグネットは動かすことが出来るのかな?」
僕が持っている、思いつく手段は日頃から言っているものも含めて全部上げました。頷くその子。その日休んだ子のマグネットはそのままでした。
そして今日。学校に登校していた子は全員課題を達成しました。嬉しいことです。
そして4人休んだから4個のマグネットのはずが3個しか。
マグネットをどうしたら動かすことができるのか聞きに来た子が言いました。
「明日、来たら私が絶対今日の授業を伝えるんだ。動かしていい?」
嬉しくてたまりませんでした。確かに僕はあげた手段のひとつに自分が見捨てないとさらに固く誓って動かすのもありだよね。と言いました。
言ったり思ったりするのはそこまで難しくありません。でもそれを行動に移すのはとっても難しいし勇気のいることだと思います。
もちろん休んだ子のためにノートを作ったり、できることを一生懸命模索していたりする子はこれまでもたくさんいました。今日だって。
でもはっきりと可視化されたからでしょうかこんなに嬉しいのは。きっとその勇気に僕が心を打たれたんだと思います。
やっとコロナが落ち着き、でもインフルがまた流行り、と落ち着かないこの時代。
教室にいなくたってその場にいなくたって全員達成ができる、見捨てないそんな未来を描かずにはいられない今日でした。